本人の意向を聞き、事前に準備しておきたいもの
ロビーや会場の一角に設置するメモリアルコーナーには、写真や趣味の作品、故人の愛用品などを飾ります。 エンディングノートがある場合はそれに従いますが、ない場合は、生前に本人の意向を聞き、まとめておくとあわてずにすみます。 そのほか、遺影、祭壇、死装束、流してほしい曲なども選んでおきましょう。 亡くなったあとで遺族が用意する場合は、故人の人柄や好みを考えて選ぶといいでしょう。 なお、宗教儀礼を行う場合は、どのような形で組み込むかを決め、苦提寺と相談します。 故人の遺志によるものであればその旨を伝え、了解を得ます。 このとき、戒名や納骨のことなども相談しておきましょう。
参列者が何かひとつ参加する葬儀
参列者に何かひとつでも、葬儀に参加してもらう形の葬儀づくりにすると、それぞれの心に深く残る渦かい葬儀になります。 楽器の演奏や献を歌ってもらいたい人には、準備をしておいてもらいましょう。 たとえば、メモリアルコーナーに飾る折り鶴を折って参加してもらう・・・、、そんな規格を用意したいものです。 故人の思い出を語ってもらうのでもいいでしょう。
雰囲気の良い会場を選ぶ
会場の雰囲気が、自由葬の印象を大きく左右します。 明るく雰囲気のよいホールをもっている葬祭業者を選ぶといいでしょう。 同じ設定の葬儀でも、静かな、雰囲気のよい会場だと、最高の満足度が得られます。 故人との最後の別れの場ですから、会場選びは慎重にしたいものです。
故人の人となりを知ってもらう
自由葬というと、最近では「音楽葬」を思い浮かべる人が多いようです。 くり返しになりますが、自由葬というのは「○○葬」といったパターンがあるのではなく、オリジナルの葬儀をつくること。 そのためには、葬儀の担当者にも、故人の人となりを、しっかり知ってもらうことが必要です。 故郷、生い立ち、社会的功績、仕事、趣味、好きな音楽、愛読書、食べ物の好みまで、優秀なディレクターほど故人の情報をたくさん集めます。 多くの情報のなかから、もっともその人らしいエピソードを葬儀に生かしてくれるのです。
コミュニケーションが成功の秘訣
自由葬というのは、これという決まった形がなく、どのようにでもプロデュースできる葬儀です。 だからといって「自由な形でも世俗的にならず、清々しく、故人らしい格調ある葬儀にしたい」などと考えても、実際にはとても素人の手におえるものではありません。 葬儀を担当する葬祭ディレクターの、企両力、センス、経験が大きくものをいうことになります。 自由葬だからこそ、葬祭業者選びは、とくに慎重にしたいもの。 実際に10軒以上まわって、やっとこれぞという担う者に出会えたという人もいるくらいなのです。 よい担川町者に出会えたら、なるべく生前から、意思の疎通をはかることです。 自由葬の事前の準備は、まず担当者とのコミュニケーションから始まります。